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「予感の色、自戒」

こちらも雪が降りました。なんだか空気が、キーンとかシーンとかチーンとか、そんな感じに、静かに冷え込んでいます。
雪の白さは私の日常にあまりない真っ白だから、いつも簡単に夢みたいな気持ちになる。夢心地と言うよりかは、夢に迷い込んだみたいな感じ。
朝日の中で見るホテルのシーツの白さも、同じ気持ちの入り口にあったりします。


そういう白を見ると、昨日と同じ場所なのになんかちょっと違くて、いつもと違うことが起こりそうな、素敵な予感がする。
けれど、そういうのは大抵予感だけで、ちょっと浮ついた気持ちで何かを期待しながら1日が終わるものだと、少しだけ諦めている自分もいて。
前は、「今日は雪だからあの人に会えるかもしれない」とか、そんなのを大事に抱えながら電車に乗ったりもしていたのにね。

小さな落胆の積み重ねで、そういう素敵な予感に鈍くはなりたくないな。
大人になるってそういうことじゃないですよ、ほんとに。(自戒)


それで言うと今回はいい瞬間を見られました。
電車で厚手のダウンを着ている人が3人並んで座っていて、みんな天むすみたいにぎゅっとしていて可愛いかったから。
天むすの可愛いところは、絶対ぎゅっとしちゃいけなそうなのに、ぎゅっとされているところです。


そんな可愛い景色を見ながら久しぶりに実家に帰りました。
久しぶりの場所には久しぶりの当たり前があって、それは仏壇の前に色々な果物があることとか、ずっとテレビがついていることとか、それを観てるようでみんな観ていないこととか。
そういえば昔は好きなCMとかあったな〜なんて思ったりしました。

ここ最近おばあちゃんの調子が悪いみたいです。
おばあちゃんの調子が悪いと聞くと、なんだか根のない罪悪感に苛まれます。
少ししか使っていないオイスターソースの賞味期限を切らして捨てたからかなとか、忙しいって嘘ついたからかなとか、もっと他のいけないこととか。
全部繋がっていないのに全部繋がっているような気がして、自分を大事な場所から隔離したくなる。

おっと、あまりこういうことは言わない方がいいですよ。
寒いのに窓の外で煙草を吸うひとが、こっちを見てハの字眉で笑っているみたい、なので。

「ねえあなたは一体どんな気持ちでこっちを見て笑っているの?あなたがこっちを見て笑っているから、わたしが申し訳ない気持ちになるじゃない。早く部屋に入りなよ、煙草を吸わないわたしの部屋に」みたいなことになりますからね。(?)

と、複雑な気持ちを表してみました。
ちなみに、こういう感情を「複雑な気持ち」という簡単な言葉にするのはもうやめたいです。(自戒)

とにかく、ひとにそのような気持ちを抱かせる顔はしないほうがいいよ、もういい大人なんだから。(自戒)



最近は友達が家族のことを話したとき、両親の呼び方にその人の背景が表れていて、なんか好きでした。


ではまた。


海 (2026.02.12 更新)




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