リーガルリリーBa.海の部屋
「眼鏡を探すための眼鏡」
みんな今週もお疲れさま。あっという間に2月が終わったね。
次は3月になるわけだけれど、「3月」って字面はなぜだか春のあたたかい陽気を纏っているように感じる。きっと今まで出会ってきたカレンダーのページで、お花が日向ぼっこしているような絵が多かったからかな。
まあそんなことを考えながら、まだ寒くて布団から出られない朝を過ごしているんだけども。
最近はキッチンと玄関のちょっとしたスペースが寒くてしょうがないので、無印良品でふわふわのスリッパを買って履いてます。これはしっかり冬のベストバイになりました、ふわふわもこもこ気持ちよくて歩きたくなるからね。
で、裸足で履くことも多いからそろそろ洗うか〜ってなって。
石鹸でゴシゴシ洗ったらさ、どうしてだろう、育て上げたゴワゴワのバスタオルみたいになった。
たった一回でそこまでなれるなら、バスタオルとしてはかなり優秀なんだけどね?あなたはスリッパじゃないですか。(余談)
そんなゴワゴワのバスタオルみたいなスリッパを履きながら寒い朝一番に何をしているかって。
眼鏡を探しているんです。
お家では眼鏡をかけていることが多いんだけど、やっぱり目が悪くなると眼鏡を新調していかなきゃいけないじゃない。まあ、度数だけ変えてもいいんだけど、眼鏡ってかっこいいしさ、気持ちもあがるし。すると、自然と一軍眼鏡と二軍眼鏡に分かれていくんですね。
正直なところ二軍眼鏡はほぼ出番がないから定位置にいるんだけど。一軍眼鏡は出番が多くて、寝る前に外してそのままにしちゃうから、いーっつもどこにいるのかわからなくなる。
だから最近は朝起きたときに、二軍眼鏡をかけながら一軍眼鏡を探すことが多くて。
これってドラマの最終回にどちらかを選ばなければいけないってなったら、二軍眼鏡を選んだ方が幸せになれますか?それとも、出番がないから定位置に居てくれるだけで、本命眼鏡になった途端に自由にしやがるんですかね?
と、まあそんな冗談は置いておいて。
眼鏡を探すための眼鏡みたいなことって日常に結構あるじゃないですか。
例えば、「今日は少し遠いあの駅で美味しいご飯を食べるぞ!」ってときに、そこまでのエネルギーとして食べるちっちゃいおにぎりとか、おしゃれな服屋さんで洋服を買うために、「あそこに行くためには一旦80点は出しておきたいな」って気持ちで急に揃える服とか。
こういうのって理想と現実の幅?ステップ?みたいなものを感じて、少しだけ情けない瞬間だなって。
幅で言うと、洗剤とか歯磨き粉とかの日用品を買うのはギリギリまで粘るのに、変なオブジェは買っちゃうって人、なんかちょっと可愛いよね。きっと仲良くなれる。(脱線)
とにかく、サングラスを探すための眼鏡はいいけれど、眼鏡を探すための眼鏡みたいなことは、眼鏡だけにとどめておいた方がよさそう。
同じ分類のものに自分の中で優劣をつけると「あったら嬉しいけど別に無くてもいい」っていう、悲しい性を生み出してしまうからね。
と、まあこんなところで。
みんな、いつも私の夢の中みたいな脈絡のない話に置いていかれてない?大丈夫ですか?
考え事垂れ流しラジオ文字起こしなのでね、勝手に見限ってください。
最近は今敏監督の『パーフェクトブルー』を久々に見返しました。
観たことある人はわかると思うんだけど、未麻が冒頭でアイドルを卒業するときに「それでは最後の曲聴いてください」って言って歌う楽曲(「想い出に抱かれて今は」)が良すぎるんだよね。あれは本当に素晴らしすぎるので、エンドロールにフル尺で流して欲しいくらいです。サントラに入ってるのかな?購入要検討。
あ、台湾の話するの忘れちゃった。
またこんど。
海 (2025.02.28 更新)
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「そんな生活が夢です!」
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「スモークと煙草のにおい」
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「いにしえのiPhone」
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「ポタポタぐつぐつ」
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「眼鏡を探すための眼鏡」
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「ラジオとチクチク」
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「バレンタインとネタバレ」
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「犬とチョコと習慣」
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「7:00 a.m.」
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「模様替え」
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「第二十五回:愛をこめて」
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「第二十四回:skin」
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「第二十三回:初夏、爆ぜる」
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「第二十二回:ばらの花」
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「第二十一回:City Lights」
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「第二十回:たまらない」
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「第十九回:cell」
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「第十八回:生業として」
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「第十七回:何もかも憂鬱な夜にはスープのことばかり考えて暮らした。」
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「第十六回:李の季節」
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「第十五回:整理番号0番、Kの夜」
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「第十四回:雨男のバイブル」
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「第十三回:デロリアンに乗って」
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「第十二回:抱擁」
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「第十一回:金麦、時々黒ラベル」
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「第十回:そして春が終わる」
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「第九回:青色の街、トーキョー」
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「第八回:生活のすべて」
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「第七回:世界の絡繰」
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「第六回:ロマンス、ブルース、ランデブー(雑記)」
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「第五回:キリンの模様」
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「第四回:一切合切」
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「第三回:愛おしい(いと おいしい)時間」
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「第二回:キッチン」
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「第一回:猫と金柑」