ヴェニスに死す

岩波文庫の実吉捷郎訳を読み返した。
第二章までは読み辛く退屈だが、そこから文体が変わりストーリーが動き始める。
ドイツ語の原文がこんな雰囲気なのかもしれないが...理屈っぽいのは苦手だなあ。
流れで『トニオ・クレエゲル』も再読してみるけどね。
こっちはもうちょっと"青春"入っていてライトだったような。
すっかり忘れちゃった。
車輪の下、デミアン、春の嵐...ヘッセ青春ものもいまいち肌に合わなかったカモ。
ライ麦っぽいほうが好みかなあ。

ドイツ文学ねえ...。
ゲーテは大好きなんだよ。
でも"対話"と"イタリア紀行"、"格言集"ぐらいか何度も読むの。

トーマス・マンは岩波文庫でいくつか持っている。
『ファウスト博士』
『ゲーテとトルストイ』
『ゲーテを語る』
『ドイツとドイツ人』
ゲーテ関係で入手した本たち。
これがまあ、とにかく読みにくい。
"◯◯的△△性"とか"××主義□□概念とか、そんなのばっかし。
もっとやさしい言葉で伝えてくれよ〜!

もしかしたら翻訳のせいカモ...。
ヴェニ死すとトニオは違う訳でも読んでみようかな。
お、新潮文庫にあるじゃん。
活字が大きいと嬉しいなあ〜!

やはり訳すって仕事はかなり大事なんだよね。
自分にとっての名訳紹介コーナーでもやろうかな...。


2017年6月26日 12:48 okamoto sadayoshi コメント(5)

投稿者:nico :

サダさんこんにちは。

最近ドイツ文学づいていらっしゃるのですか?
先日の試聴室ライブでもネタ的に使用していらしたような。

ドイツは山!森!って感じ。湿っているような。
麦の金!と空の青!の爽やかさとは正反対ですね。
私も昔いくつか読んだけど。眉間にシワ必至!だったかも。

岩波文庫。海外作品だから赤ですね?
って、昨日のテレビでやっていたの
良い書店には岩波文庫があるって。
理由は何だかサダさんわかりますか?
ヒントは流通システムのひとつにあるのですが。

売れ残りは…なんです。だから目利きの店員が必要だという。
もしかして常識かしら?
ライブ前にも寸暇を惜しんで行かれたという古書店。
しばらく自由にゆっくり読書を楽しめるのかな…?


曇り空の今日。
降るとか言って降らないから水やりが大変とかいいながら晴れてお洗濯が干せるわ…なんて。
忙しいんだかヒマなんだか。
エアコンのお手入れも昨日済ませました。ってね。

…濃密なライブの後はふんわりぼんやりしがち。
ちょっと~お散歩に出掛けよう~かな?
ご存知ですか?ひまわりの家の輪舞曲フロムジブリ。
アニソン歌おうかな。マルコとかね。泣けるの。

すみません。あまり本文に対応していない内容。
徒然なるままに…ブンガクを深く語れず…。梅雨空のせいにして…。
かしこ


投稿者:nico :

でも今のサダさん停まっているのが辛そう?
次々にアイディアが?
休みも大事だけど。

早く動いてほしい気もします。
って、唐突ね。


投稿者:そらしれどん♪ :

名訳紹介コーナー、面白いと思いますよ。
ご自身の記録にもなりますし。
よきかな。

あー、なるほど、うんうんと、沢山思いがでてきまして…そうですね…「ヴェニスに死す」の捉え方が違ってきた、そういう日がきた話を聞いてやってください。
サダさんが時々「ヴェニスに死す」という言葉を発する度に、ぼんやり思い出して、ぼんやり「あれ?私の解釈変わっているかも」と思いだしたのが、2、3年前。
新訳を読んだのもその頃ですが、新訳を読んでというより、年齢を重ねることや経験による何かが影響した、そもそものものの考え方の変化に気がついた気がします。
今の私には、この作品でよく言われるエロスと破滅の解釈が、まるで違ってしまいました。
特に「破滅」は…ない、そうじゃない、そうなんです、そうじゃないんです、なのです。
ある作品を自身の違うステージで読んだ時にある解釈の変化に気がつくのは、なかなか考える機会がない自身の内側の変化に気がつくことと同じで、貴重な機会ですね。

翻訳モノは、ドイツに限らず、合ったモノを見つけるのは難しいカモ。
訳に納得いった「ヴェニスに死す」は、私も出会っていません。
ちなみに、新訳を読む前は新潮がメインでした。

あ、「ゲーテとの対話」!
もうかれこれ10年近くなるでしょうか…その話、途中で終わっていたような。
これについても、何か変化があるかもしれないかもしれないので、再読でも。
今のサダさんは、どこに感銘を受けるのでしょうか。

投稿者:かじゅ :

定義さん、おはようです。
難しそうですな。
やさしい言葉で伝えるって難しいな。
ひとに伝わってることが、自分で思うのと違うことあるから。
定義さんにとっての名訳、ぜひ聞いてみたいです。

投稿者:白いナス :

サダさん、こんばんわ。

そうかな?そんなに理屈っぽいかな?

訳、分かりにくいかな?
第一章の1ページ、

意思の透徹と際密とを
要する労作で興奮しすぎて~中略~
精神の耐えざる動きを制止する事ができず、
戸外を求めた(散歩にいった)辺りで、

ああ、わかるなあ

と思います。(自分の実体験から、自分もそうしてたし、
いまもそうだし)

ベニスに死すは、若い馬力のある頃に読んだから、入り込めたのかも。
今、突然読んだら、入りにくい可能性はありますね。

後、

聖セバスティアヌスの殉教の話とか、トゲを抜く少年の像とか、プラトンの著作とか、出てくるので、 
西洋美術史をある程度知ってないと、
何の事か想像しにくく、解りにくいかもしれません。
日本人だから、別に共感しにくくても良いんじゃないのかな?

マンに関しては、トニオグレエゲルは読み「魔の山」は挫折しました。
「ゲーテとトルストイ」なんて書いてるんだ。
ゲーテもトルストイもベートーベン嫌いなところで共通してるなあ。

ベートーベン激ラブのフランスの文豪ロマン・ロマンは、 トルストイを非常に尊敬していて、
文通までしていましたが、
トルストイがベートーベンを嫌いなことに、
非常に困惑し、悲しんでいました。

僕は、僕の好きな人達同士に仲良くして欲しいんだ~!
てな感じですかね。

でも、さすがにロランはトルストイの言い分を理解してましたよ。
ロランの「トルストイの生涯」かなんかに書いてあったかな?

確かにベートーベンの音楽は強烈だし、ものによっては交感神経を刺激し過ぎて体に悪いです。
(私は子どもの時、気分が悪くなり熱が出ましたよ)
だから、今でも体調の悪い時、睡眠不足の時は
聴かないようにしています。

マンの「ファウスト博士」には、感心あるな、

読んでみようかなぁ。

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