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2022.11.30(Wed)

カバーアルバム『CITY POP LOVERS』11/30(水)リリース(随時情報更新)

2022.11.30(水)リリース
さかいゆう & origami PRODUCTIONS
カバーアルバム『CITY POP LOVERS』

  
初回生産限定盤                 通常盤



origami PRODUCTIONS
上段(L→R):Shingo Suzuki・mabanua・関口シンゴ
中段(L→R):Kan Sano・Michael Kaneko・Nenashi
下段(L→R):Ovall・Hiro-a-key・さらさ


気鋭のアーティストが集うマルチクリエイター集団・origami PRODUCTIONSのメンバーたちとコラボレーションし、今、世界的に脚光を浴びるシティポップの名曲を集めた珠玉のカバーアルバムをリリース!
さかいゆう初のカバーアルバムとなる本作『CITY POP LOVERS』は、敬愛する山下達郎の名曲「SPARKLE」、近年のシティポップ人気の筆頭でもある竹内まりや「プラスティック・ラブ」、松原みき「真夜中のドア~stay with me」など、タイトルの通りさかい自身が影響を受け、愛してきた70~80年代のシティポップの名曲をセレクト。さかいのほか、Ovall、Shingo Suzuki、mabanua、関口シンゴ、Kan Sano、Michael Kaneko、Nenashiが楽曲ごとにプロデュースを担い、演奏もほぼ全てさかいとorigamiメンバーだけというがっぷり四つのスタイルで制作。さかいゆう & origami PRODUCTIONS名義でのリリースとなる。

ジャケットのイラストは、2022年7月にBAG -Brillia Art Gallery- で開催された『ART in MUSIC シティポップ・グラフィックス』でも話題になった漫画家 / イラストレーター・つのがいによる描き下ろし。シティポップをリアルタイムでは体験していない平成生まれのクリエイターが、現代の感覚でその世界を瑞々しく表現している。

当時のオリジナルを知る世代も、近年のブームで初めてシティポップに出会った世代も、洗練されたサウンドとさかいの歌声で生まれ変わった名曲たちを存分に楽しめる一枚が完成した。


初回生産限定盤には2022年8月6日にさかいの故郷であり、現在活動拠点のひとつとしている高知県・土佐清水市で開催したライブ「酔鯨酒造 presents さかいゆう sings Whale Song」(土佐清水市立市民文化会館 くろしおホール)の模様を収めたDVDが付属(約60分収録予定)。『Whale Song EP』(2022年6月リリース)収録曲をはじめとする高知にまつわるセットリストで届けられた一夜限りの貴重なライブを堪能できる映像作品だ。


2022年11月30日(水)発売
さかいゆう & origami PRODUCTIONS
カバーアルバム『CITY POP LOVERS』


○初回生産限定盤[CD+DVD] 4,950円(税込)/ POCS-23909
特典DVD「酔鯨酒造 presents さかいゆう sings Whale Song」ライブ映像(約60分収録予定)
○通常盤[CD] 3,300円(税込)/ POCS-23029
○デジタル https://virginmusic.lnk.to/CITYPOPLOVERS
 Spotify Pre-save / Apple Music Pre-add(~2022年11月29日(火)23:59まで)
◯アナログ盤(LP) 2023年1月25日(水)発売
 アナログ盤の詳細はこちら https://www.office-augusta.com/sakaiyu/news/?id=1055

<収録曲>
01.SPARKLE / さかいゆう feat. Ovall, Kan Sano, Michael Kaneko, Hiro-a-key
作詞:吉田美奈子  作曲:山下達郎(原曲:山下達郎)
プロデューサー:さかいゆう
02.砂の女 / さかいゆう feat. 関口シンゴ
作詞:松本隆  作曲:鈴木茂(原曲:鈴木茂)
プロデューサー:関口シンゴ
03.ゴロワーズを吸ったことがあるかい  / さかいゆう feat. Ovall
作詞・作曲:かまやつひろし(原曲:かまやつひろし)
プロデューサー:Ovall
04.真夜中のドア~stay with me / さかいゆう feat. Shingo Suzuki
作詞:三浦徳子  作曲:林哲司(原曲:松原みき)
プロデューサー:Shingo Suzuki
05.プラスティック・ラブ / さかいゆう feat. Kan Sano
作詞・作曲:竹内まりや(原曲:竹内まりや)
プロデューサー:Kan Sano
06.ピンク・シャドウ / さかいゆう feat. Michael Kaneko
作詞・作曲:岩沢二弓、岩沢幸矢(原曲:ブレッド&バター)
プロデューサー:Michael Kaneko
07.夢で逢えたら / さかいゆう feat. Nenashi
作詞・作曲:大瀧詠一(原曲:大滝詠一)
プロデューサー:Nenashi
08.やさしさに包まれたなら / さかいゆう feat. Mabanua
作詞・作曲:荒井由実(原曲:荒井由実)
プロデューサー:mabanua
09.オリビアを聴きながら [Bonus Track] / さかいゆう feat. さらさ
作詞・作曲:尾崎亜美(原曲:杏里)
プロデューサー:さかいゆう
10.夏のクラクション [Bonus Track] / さかいゆう
作詞:売野雅勇  作曲:筒美京平(原曲:稲垣潤一)
プロデューサー:さかいゆう

<CDのご予約はこちらから>
https://virginmusic.lnk.to/CITYPOPLOVERS_CD

*Augusta Family Club & UNIVERSAL MUSIC STORE予約限定特典
リリース記念オンラインイベントにご招待!
【対象商品】CD『CITY POP LOVERS』(初回限定盤・通常盤のいずれか)
【対象】Augusta Family ClubおよびUNIVERSAL MUSIC STOREにて2022年11月25日(金)23:59までに商品をご予約いただき、決済が完了されたすべての方
オンラインイベント開催日時:2022年12月11日(日)21:00~
・2022年11月25日(金)までの販売はクレジット/キャリア決済のみとなります。予めご了承下さい。
・イベントの参加方法等の詳細は、対象商品のご購入者の皆様にお知らせいたします。
・2023年1月25日(水)発売のアナログLP盤(POJD-23002)は、イベント参加特典対象外となります。
 
<Augusta Family Club>
▼初回生産限定盤
https://www.augfc.net/category/SAKAIYU/detail.php?goods_id=2983
▼通常盤
https://www.augfc.net/category/SAKAIYU/detail.php?goods_id=2982
 
<UNIVERSAL MUSIC STORE>
▼初回生産限定盤
https://store.universal-music.co.jp/product/pocs23909/
▼通常盤
https://store.universal-music.co.jp/product/pocs23029/

*Amazon.co.jp購入者限定特典:メガジャケ
*タワーレコード購入者限定特典:ポストカード
特典は先着順となります。
各ショップでご用意している特典の数には限りがあり、予定数に達した際は発売前でも特典プレゼントを終了する可能性がありますので、お早目のご予約をおすすめします。


●【音声配信】さかいゆう 特集on LOUNGE 開催!
リリースを記念して、発売日の夜にはAWAのオンライン空間「LOUNGE」の開催が決定しました! 当日はさかいゆうがリアルタイムで音声とチャットで参加します。AWAアプリを使えばアーティストとの交流などをより一層楽しむことができるので、ぜひダウンロードしてご参加ください!

開催日時:2022年11月30日(水)19:30~20:30
*どなたでもご参加いただけます
参加方法:https://news.awa.fm/lounge/how-to-join
参加URL:https://app.awa.fm/lounge/637c2d176ed8df713fb7611b


【origami PRODUCTIONS】
1枚の紙でなんでもできるオリガミのように、楽器1つでどんな音でも奏でることができるミュージシャンが集うクリエイターチーム、レーベル。
Ovall、Kan Sano、Michael Kaneko、Nenashi a.k.a. Hiro-a-key、Shingo Suzuki、mabanua、関口シンゴが所属。
2007年に東京で産声をあげ、常に“音の鳴る方へ”と歩み続け、今に至る。
渋谷のアンダーグラウンドで盛り上がっていたジャズ、ソウル、ヒップホップを軸としたジャムセッションムーブメントを世界中の音楽ファンに届けるべくスタートし、現在はより自由な表現を追い求め、ジャンルレスでボーダレスなスタイルで活動の幅を広げている。
所属アーティストは国内外での大型フェスの常連であると同時に、映画・ドラマ・アニメやCM音楽の制作、また世界中のアーティストをプロデュース、リミックス、演奏などでサポートしている。
https://ori-gami.com/

Ovall:https://ovall.net/
Shingo Suzuki:https://shingosuzuki.com/
mabanua:https://mabanua.com/
関口シンゴ:https://shingosekiguchi.com/
Kan Sano:https://kansano.com/
Michael Kaneko:https://michaelkaneko.com/
Nenashi a.k.a. Hiro-a-key:https://hiro-a-key.net/
さらさ:https://linktr.ee/salasa_


【つのがい】
漫画家・イラストレーター。静岡県浜松市出身、東京都在住。平成生まれ。
アナログ感のある昭和マンガ風の絵柄で、グアムを題材とした南国や夏に関する作品をえがく。フリーの作家活動と並行して、手塚プロダクション公式イラストレーターの一人としても活動する。
https://www.tsunogai.net/



『CITY POP LOVERS』によせて

思春期に浴びるように聴いた音楽たちは生涯の音楽的感性の基準になる、という記事を読んだことがあります。

90年代が思春期の僕にとっては、世に言うCITY POPはリアルタイムではなく、既に懐メロ的な存在でした。

がしかし、何故か分からないけれど、どうしても惹かれてしまう音楽、というよりも「音像」だったんです。

その後、ミュージシャンになり、当時、自分が何に惹かれたのか? 何が音楽的知識の無い楽器も弾いた事のない田舎のティーンネイジャーに響いたのか? 考えるようになりました。

CITY POPで多く耳にする、あの色彩豊かな景色を彩る音が、蘊蓄めいた表現にはなりますが、専門用語で言うメジャー7thやマイナー9thという、明るいけどどこか悲しく、暗いけど何故だかシャレてる、そんな、白黒はっきり決まって無いような哀愁のあるサウンドと、洗練された心躍るビート、特に16beatに魅了されたのだと気付きました。

縁あってL.A.に留学し、その音楽修行期間とも言える時代に、アメリカのPops、Jazz、R&B、FUNKなどのOldies But Goodiesな音楽にハマっていく事になります。
その過程で、「そうか!僕が好きだった音楽たちの音像のルーツはこの音楽だったのか!」と、言い伝えでは聞いていた聖地に思いがけず辿り着いたような気分になりました。

そしてプロになり、同業者の視点で色んなことが造る側からの視点で分かる様になり、日本のマーケットで日本人を相手に60, 70年代の西欧のポップ・ミュージックを、つまり「洋楽を日本語で歌う」という、先人たちの格闘の歴史と成果に、驚き、感動するようになりました。

戦争が終わり一応平和になった我が国は、まるで押さえつけられたバネが勢いよくはねかえるように、経済的には戦前とは比べ物にならないくらいの異常な速度で豊かになったものの、その豊かさの裏側では、バネに弾き飛ばされた、特に都会(CITY)では疎外感や孤独感を味わう人々も多くいらっしゃったと聞いております。

そんな中、CITY POPは、急に始まった競争に疲れた都会(CITY)の人々の束の間の癒しになってくれたような音楽だと感じます。

アルバムのタイトルにCITY POPと入れる事には、しばらく躊躇していました。
もしかしたら楽曲制作者の中には、当時、世の中からCITY POPと言われる事をよく思わなかった方がいらっしゃるかもしれないですし。
しかし、レコーディングが進んで行くにつれて、やはり、CITY POPという言葉には、ただのジャンル名を超えた、望むと望まざるに関わらず、ある種の役割を担って出現し、その時代に必要とされた音楽なのだと思うようになり、タイトルに入れることを決めました。

聴く側に労力を要するような強いメッセージや感情は、その洒落た衣装(サウンド)の裏地に隠したような、頑張れよって言わずに見事に頑張らせてくれるような、洋楽とも邦楽とも違う、まさに和魂洋才の、日本人にしか創れない洋楽、それがCITY POPであると感じます。

いつの間にか、急に来た、昨今の世界的CITY POPブームは、最新技術であっという間に作られるヒットソングにやや飽きが来た、耳の肥えた若い層の方々が、ネットでCITY POPに出逢ってしまい、話には聞いてたけど、やっぱり、スタジオに一流のミュージシャンが集まって、同じ音景色を造るために奇跡的な演奏して、それをプロのエンジニアさんがもはや職人芸とも言える技で見事に仕上げる、手作りの有機的な音楽に惹かれたのかなと、想像します。
こういう長年培われた技をもって、セッションの瞬間瞬間で巻き起こる奇跡や事故に対応してできあがる音は、芸術でありながら、かつ職人芸の側面もあるように思います。

その心意気のような目に見えないサムシングを、敬愛する山下達郎氏に感じるんです。
達郎さんの音楽は、文字通り、洋楽そのものの音像でありながら、誰よりも日本の下町の職人さんの「誰も見てなかろうがお天道様と俺が見ているんだ」と、細部の細部にまで行き届いた頑固で誠実なセンシティビティー。

誰でもいつでもサラッと聴けてその人の生活に0秒で溶け込み、ボリュームを下げるとBGMになってくれて、ボリュームを目一杯上げると束の間の小旅行に連れていってくれる音楽、CITY POP。その裏側には、先人達の途方も無い努力と格闘の歴史がありました。

人それぞれでしょうが、僕にとってカバーアルバムを出すというのはオリジナルアルバムよりも遥かにプレッシャーがありました。聴いていただく全ての方々にとってのCITY POPになってくれる事は不可能な話ですが、自分ができる事は細部まで手を抜かず、今までの全てを出し切り、真心を込めて創りました。
僕が絶大なる信頼を寄せるorigami PRODUCTIONSと創った本気のカバーアルバム、僕たちのCITY POPです。


あまたのCITY POP LOVERSの一人

さかいゆうより

愛を込めて



 『origami PRODUCTIONS』について

origami PRODUCTIONS は、ただの音楽事務所ではありません。
musician's musician、多くの音楽家から一目置かれるようなミュージシャンしか在籍させてもらえないような、そんなイメージの事務所です。かと言って、敷居をわざわざ高くして高飛車になっているわけではなく、類が友を呼びまくり、自然にプロ中のプロしかいない集団になってしまったんです。
それは、後に所属になる弾き語りシンガーソングライター、Michael Kaneko、さらさ、もそうで、
美声だけではなく、ミュージシャンシップも強く感じる二人。

彼らは、同業者を蹴散らし、聴衆をこれでもかと圧倒するようなタイプではなく、
音楽の神様から「はい、あなた、行ってきなさい」と背中を押されて、大衆の耳に祝福される運命を事前予約されたようなミュージシャン達のように感じます。
なぜなら、出す音全てが出逢った頃から既に、そして今まで、ずっと音楽的だから。
「音楽的」の定義は人それぞれですが、僕にとって彼らはそういう存在です。

親しき仲にも常に彼らへの尊敬の念を感じながら進む制作がどうにもこうにも楽しくて、
送られてくるデモ音源や楽器のオーバーダビングに狂喜の連続でした。

出来上がりを噛み締めるように聴いて、今回、彼らと、がっぷり四つで音楽が創れて、
つくづく自分は好運だなと思いました。
よかった、、、昔からの仲良しで、、、

2000年代、世間的にも、自分達のキャリア的にもまだ何も始まってなんかなかった渋谷アンダーグラウンド。
一杯飲んだりしようものなら、「好きな音楽で売れねえと意味ないんだ!」なんて酔いにまかせて吹きあってたっけ(好きな事をするには我慢の連続であるというのが後になって分かるわけだけど)。
そういう意味では、彼らに、ただの仲良し友達以上のものを感じます。
同じような時代に、近い志を持ち続け、共に別の道から歩いて来て、久々の同窓会でお互いの成果を結集したようなアルバム。大袈裟かもしれないけど、文字通り、同志、とでも言いたい。
いや、言い過ぎた、勝手にこっちが思ってるだけのヤツかもしれん、(笑)

が、いいんです、思いは届いても届かなくても!(笑)
思えば必ず届く、願えば絶対叶うなんて傲慢だ!
と、話が変な方向に向かう前に......
今回、大変にお世話になった origami PRODUCTIONS の全てのミュージシャン、エンジニアさん、スタ ッフさんに、心より感謝申し上げます。
さあ、僕たちのCITY POPを聴いてもらいましょう!!

さかいゆう



『origami PRODUCTIONS』メンバーより

■Shingo Suzuki / コメント
「SPARKLE」
この曲は大名曲で過去に多数のカバーが存在する中、原曲を知り尽くしているさかいゆうがどんなプロデュースの思想を持って具体的にアレンジで示してくるのか、とても楽しみに待っていたところ届いたデモ音源。さかいゆうが1人で全楽器を演奏していて、痛快、明快な方向性を持った編曲だった。テンポを落とし僕らが得意とするグルーブを前面に出したアレンジ。原曲のコード進行やキメのリフ、耳に残るフレーズはしっかりと残してリスペクト感をだしつつ、グルーブで自分達のカラーを出すという考えだった。さかいゆうが1人で演奏された各楽器の演奏、ノリはディフォルメされていたので、そのイメージを踏まえつつ自分の中に落とし込んでいき、ベースを弾いた。原曲は4弦ジャズベースで演奏されたタイトな演奏であるのに対して、僕は5弦ジャズベースで低い重心を持ち、オリジナルのべースリフを踏襲しつつもよりハネたグルーブで、えぐるようにうねりをつけた。このカバーの制作過程の面白いところはデモ音源をさかいゆうがひとり全演奏で作った後に、ドラム、ベース、ギター、キーボードのインストは各プレイヤー(mabanua,Shingo Suzuki,関口シンゴ,Kan Sano)がリレー形式で各自の自宅スタジオにてホームレコーディングしたところにある。マイキング、プリアンプのセッティング等、エンジニアリングも含めて。コロナ以降、リモートレコーディングが増えたが、origamiのメンツは昔からこの手法でレコーディングをよく行なっていた。今回も同様にデモ音源のパラデータをもらい、それぞれが差し替えていく手法のレコーディングとなった。ただし、さかいゆうのデモのコピーをするのではなく、デモの演奏を踏まえて、自分自身の思想も入れつつ、方向性は共有しつつ、感じながら、差し替えていく。この自由度がorigamiらしさを与えたのだと思う。実際スタジオに集まって演奏すると安定感のあるまとまりのあるレコーディングはできるが、各自が1人で慣れた自宅スタジオでレコーディングすることで精密さ、緻密さが
増し自由度は高くなり余裕を持ってのめり込み冒険ができる。より色濃く各々の音、演奏が出せるメリットがあり、さかいゆうはそれを期待していた。デモの差し替えが終わった時には打ち込みはなくなり、全て生演奏のレコーディングとなっていて、リモートレコーディングながら一体感があり個性もあるトラックになった。
この曲のカバーは内外で多数リリースされているが、オリジナルの演奏に近いテンポ感、グルーブ感が多い。その中で絶妙な立ち位置で、存在感を示すユニークなカバーになったのではないかと思う。


「真夜中のドア」
原曲をどう変えていくかがカバーの楽しみの一つであるならば、この曲は楽しみながらプロデュースできる曲であることに間違いはなかった。
イメージとしてはさかいゆう、そしてorigamiの面々が2000年台初頭に夜な夜なセッションをしていた渋谷のROOM、PLUGといったクラブ、ライブハウスでDJが針を落としたくなるような曲。ゆったり踊りながらチルな空気に浸れる曲をイメージした。そこで原曲よりもシンプルに、ドラムとベースの押し出し感のある太いグルーブを持っている、リミックスに近いカバー曲としての「真夜中のドア」を作ろうと思った。DJが渋谷のレコードショップで探すも、なかなか見つからない幻の、心躍らせるレア盤。やっと発掘して意気揚々となじみのクラブにあるターンテーブルでかける。。。そんな曲をイメージした。プレシジョンベースの野太い音、そして揺らぎを持たせたクオンタイズしないドラムのシーケンスループパターン。原曲のツボは抑えつつも、大胆に原曲のインストで奏でられるフレーズはカットして、より無骨なダンスミュージックとした。より明確でシンプルなリズム重視のカバー楽曲とした。全ての楽器は僕自身で演奏し、外部スタジオは使わず、自宅スタジオで夜な夜な制作した。ベッドルームミュージック的サウンド感が溢れ出ている。インストトラックに乗ったさかいゆうのボーカルのトーンは絶妙な温度感。聞き心地がよく心躍るも、どことなく切なさも同時に感じるテイク。最後にレコードノイズも入れ込んだ。いずれ夜な夜な渋谷のクラブに足を運びドアを開けると、このカバーバージョンの「真夜中のドア」がかかっていれば、、。嬉しい。


■mabanua / コメント
今回の自分が担当させてもらった「やさしさに包まれたなら」は多くのファンを持つ楽曲ですし、ハードルは凄く高かったです。
ですが逆に自分が積み重ねてきた経験だったり、演奏力だったり、それをそのまま楽曲に透過すれば変に気張って作るよりずっと良い物ができるのでは無いかと。
前述のことも含め、最初に送られてきたゆうさんの仮歌がそれを教えてくれた気がします。


■関口シンゴ / コメント
今までギタリストとしては何度も作品に関わらせてもらいましたが、アレンジは今回の「砂の女」が初めてだったので正直少し緊張しました。
でも打ち合わせで「いつも通りのセッキー の音で!」と言ってもらったので気が楽になりましたね。
ゆう君と「思わずコピーしたくなるようなギターリフがあるといいね」と話して、ちょっとクセのあるリズムのギターカッティングを軸にしました。オリジナルの雰囲気も持ち込むために全編ボーカルはダブルで録っています。
「SPARKLE」はゆう君とorigamiの歴史の総決算のような曲になっていますね。
MVを撮っている時もまるで同窓会のようだったので、今までの関係性が音や映像に滲み出てるかもしれません。その辺もぜひ楽しんでほしいです!


■Kan Sano / コメント
確かな技術と、愛情と、遊び心。さかいゆうさんにしか作れないカバーアルバムになっていると思います。
そんな最高のアルバムのお手伝いをさせて頂き本当に光栄です。自信作です!貴重な機会を頂きありがとうございます。
ぜひアルバム通してお聴きください。


■Michael Kaneko / コメント
大好きなゆうさんとまたコラボさせていただきました。
今回は「ピンク・シャドウ」と「SPARKLE」に参加。ゆうさんにしか出せないグルーヴと声。本当に学ぶことが毎回たくさんあります。
彼の音楽性とorigami PRODUCTIONSの化学反応をお楽しみに!


■Nenashi a.k.a Hiro-a-key / コメント
名曲 × さかいゆう × origami PRODUCTIONS。
最高の組み合わせ。
15年前も名曲を色んなアレンジで夜な夜なセッションしてました。
今回 Nenashiの手がけた「夢で逢えたら」はじめ、このアルバムの曲達は、当時の遊び場に持っていったら、皆んなニコニコしながら演奏してることでしょう。
ルーツも辿りながら、各々の旅で得た音を詰め込んだアレンジにKibunyaと仕上げました。ドリーミーなシンセサウンドと、さかいゆうの甘い歌で誘われちゃって。
「SPARKLE」は、RECもMVも終始楽しかったです。ゆう君の声に近寄せつつも自分の声で歌うコーラスは、曲がはじまると勝手に歌いはじめちゃいます。
ライブも楽しみ!


■さらさ / コメント
憧れのゆうさんと、名曲「オリビアを聴きながら」をデュエットできるなんて、なんてことだ~~!とアワアワしながらRECを迎えた記憶があります。私の声に合わせてアレンジを考えてくださったこと、初めて自分のギターをレコーディングしたこと、ずっと記憶に残るであろう経験をさせていただきました。
ボーナストラックとして収録されている曲ですが、まさに私にとって「ボーナス」な体験でした。
皆さんにも楽しんでいただけますように!

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