躍動感溢れる楽曲のあとは、得意のピアノ弾き語りでバラードナンバー「How Beautiful」「train」を披露。続けて、Sadeの名曲「Kiss of Life」のカバーを披露。ループマシーンにボイスパフォーマンスでリズムを録りこみ、幾重にもコーラスを重ねてゆく。その見事な演奏に会場からは歓声が上がり、さかいも『What’s Up　New York !?』とそれに応えた。MCではブロークンながらも全編英語で会場のオーディエンスにゆっくりと丁寧に語りかけ、自身の名前『ゆう』を『YOU』に例えたジョークで会場を和ませたり、『世界からあらゆる音楽が集まる音楽の坩堝（るつぼ）、ニューヨークでライブが出来ることが本当に嬉しく思います』と挨拶。バラードの前には『自分の歌声で気持ち良く眠ってください』と再びジョークを交えて会場の笑いを誘い、オーディエンスとの距離をみるみる縮めた。

最後は『今、日本に対していろいろな情報が流れていますが、日本は元気を取り戻しつつあります。ぜひ日本に来てください。皆さんにもそれぞれの故郷があると思います。次の曲は僕のホームタウン、ふるさとを想って歌いたいと思います。』と伝え、日本への想いをこめた童謡「故郷（ふるさと）」を披露。全7曲、そのパフォーマンスに魅了されたオーディンエンスからの鳴り止まぬ大歓声とアンコールを求める拍手の中、さかいゆう　たった一人での初ニューヨーク・ライブは幕を閉じた。