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皆さんこんにちは、しんたです。
何かとバタバタ忙しい年末年始、いかがお過ごしでしょうか?
あ、ちなみに新年見た人はあけましておめでとうございます。
ところで年末年始はプレミアは稼動しているものの、Jリーグは天皇杯のみで
セリエもウィンターブレイクに入ってしまいサッカー界としては特に大きな動きはありません。
特に2007年はW杯とユーロの間に入ってる2年に一回の普通の年なので、よけいに去年よりも
静かな気がします。
というわけでここはやはり年末年始らしく、2007年末に行われたFIFAクラブW杯=FCWCをずっと書きたかった
DF中心にじっくりと取り上げながら現在の日本のサッカーの現状をバッサリと斬って、
新たな気分で清清しく新年を迎えられるようにしたいと思いますので、コタツに入ってでも気楽に読んでください。
あ、Jリーグの試合やセリエなども取り上げてくださいという書き込みやメール、ありがとうございました!
2008年はそういう試合もじゃんじゃん取り上げていきたいと思ってますのでお楽しみにしてください。
しかしマニアックなことが好きな人は意外に多いんだなぁ…笑。
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6大陸の王者が集って世界一を狙う大会形式になってはや3回目のFCWCだが、今回の大会を見ていて欧州と
南米以外の地域のレベルがやはり前回に比べてあがってきているなと正直に思った。と同時に
これまたやはり二つの地域と他の地域との差もはっきり見て取れたのも確かで、例え点差が1点だろうがそこには計り知れない壁があることが非常によく理解できた。
実は今大会は非常にありがたいことにスタジアムで2度も観戦でき、ピッチが見渡せる位置での観戦で
合計3チームのサッカーを観たのだが、やはりこの位置からの観戦が一番チーム自体の個性がよくわかる。
ボールを支配してポゼッションの優位を狙うチームや、相手にボールを持たせることによって逆にゲームを支配しようと
するいわゆるリアクションサッカーを狙うチーム。細かい話では監督や選手の判断が全て機能した瞬間の爆発力や、
逆に全て裏目に出てしまった時の脆さなどは上からの位置なら本当にキレイに相手や味方が崩れるところが見れるので、
そういうところに少しでも興味がある方はぜひスタジアムに直接足を運んでみてほしい。
ところでチームの個性以外にテレビでは決して見れない現地観戦の醍醐味が、"オフザボール"の動きである。
自分もたまに数分間だけある選手に注目して観察をしたりする。そこで今回は好きなチームで好きなポジション柄、
ACミランのDFネスタに注目してみたのだが、世界一ともいわれるこのイタリア人DFの凄さが、
たった2試合ではあるが感じ取れたような気がした。そしてそれはこのコラムでもずっと話している、世界と日本の差、今大会でいえばミランとレッズの差とも言えるのだと思う。
それは一口に言えば「読み」なのだろう。しかも単に選手やボールがどう動くかではなく、この流れなら、だったりこの雰囲気なら、というかなり漠然としたところからもいろいろな危険を察知して体が反応するのだと見てて思った。ただ、読みの面なら日本にも何人かは優れた選手がいる。ではなぜ日本のDFは今までに一人も海外で活躍できないのか。恐らくそれはクリアボールに込める意思によるものが大きいと思われる。
DFは中盤に比べてそんなにボールタッチは多くない。ただ、1試合中に一回も攻められないということはほぼないので、攻められた時にチャージを仕掛けて、そこで得たボールだったりこぼれ球だったり、さらにはGKが捕らえたボールだったりをまず触るのは、やはり一番近いポジションであるDFの確立が高い。
実は前々からから日本のDFと世界的なDFとの違いをいろいろと探っていたのが、今回のミラン対レッズ戦で明かな差が出た部分がある。それはもちろん身体能力などの差ではない。
それは、「クリアボールやフィードの質」の違いである。
センタリングカットなり、中盤からのくさびなりで相手と競らなくてはいけなくなった時、
選手はとりあえずその場からボールを出さなくてはとクリアをする。その時なんとなく、並の選手だと"とりあえず"ボールをカットしている気がしてならない。もちろんDFとしてはまずはそれが第一段階になるわけだが、ミランの場合はやはりそういうボールの先には必ず味方の選手がいた。偶然ならあまりに不自然なくらいの確立で、だ。GKからスローインでボールをもらった選手にしても、日本では簡単に前線に大きく蹴ってあとは味方に競らせて終わり、みたいな状況がよくみられるが、ネスタやもう一人のセンターDFのカラーゼはボールを持った瞬間に必ずビルドアップしていた。
そしてレッズ戦でも決勝でも共通に、前線には簡単に蹴らずにピルロに渡したりスルーパスを狙ったり、たまにピルロからのリターンをそのままダイレクトで対角のサイドの選手の前に落として走らせたりしていて、
ピルロとまではいかないまでもその視野はさながらレジスタのようだった。
もちろんそれは才能によるものだったり周りとのサポートや連携もあったりですぐにどうこうなる問題でもないとは思うが、"だいたいのプレー"が引き起こすほころびというのは案外小さくなく、DFからのフィードの質が落ちることによって前線の選手のスタミナを無駄に消費させてしまったり、そのまま失点につながるパターンもちょくちょく見受けられることから(悲しい話だが日本代表戦では起こる確率が高い…)、やはりたった一つのクリアでも神経を使って、この状況は外なのか縦なのかGKなのか大きくなのか小さくなのかの判断力をどんどんあげていってもらいたい。
昔の戦術では10番を背負うトップ下がやっていた球出しが、プレスによって厳しくなってボールを外に出すようになった流れなのかいつしか7番を背負うサイド選手がやり、
そしてピルロの登場で出てきた戦術ではより後ろのボランチの位置に下がったレジスタがやるようになった流れからすると、最終ラインからビルドアップしてゲームを組み立てるような戦術が中心になってもなんらおかしいことはないはずだ。最新の戦術ではゼロトップと呼ばれる、後方の選手からのビルドアップから前線の選手にくさびをあてて、その瞬間に一気に3〜4人ほど駆け上がるという戦術も出てきている。
とにかく物事の起点から神経を集中させるようなことが出来れば、恐らくスポーツでもなんにしても日本でも世界に太刀打ちできうると信じている。そして2008年こそは世界の第1線で戦うような日本人DFが出てくることに心より期待したい。(2007.12.30)
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| 常田真太郎(トキタシンタロウ) |
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幼少よりサッカーを始めるが万年補欠。一度は柔の道に進むも2000年のユーログループリーグ、ポルトガル×イングランド戦のルイコスタのプレーに魅了され再びサッカー熱が再加熱。現在は、蹴る(フルコート、フットサル他)、観る(主に川崎フロンターレ、ACミラン)、ゲーム(ウイニングイレブン)、語る、のサッカー全般で活動中。サッカー界の友人には川崎フロンターレ・中村憲剛、サンフレッチェ広島・佐藤寿人などがいる。 176cm 81kg、ポジションは主にDF。 敬愛する選手はルイコスタ、ガットゥーゾ、 ネスタ。
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