『草枕』の魅力

なんとも不思議な小説だ。
この夏、何度読み返したことか。
まるでレコードを聴いているみたいなんだ。
これは13曲入りのコンセプトアルバムだな。

新潮、PHP、岩波ワイド版...。
いろんなバージョンで読んでいます。
内容は同じでも、受け取り方が変わっておもしろい。
ここらへんは、もう感覚の世界だから伝わらなくてもいいや。

解説もそれぞれみんなちがってみんないい。
文庫は解説、大事よ。

ちなみに、内田百の『ノラや』の解説は、福武文庫のがいい。
井坂洋子さんの"ノラが選んだ人"って、もう最高に泣ける。

洋楽の日本盤なら、ライナーと訳詞ね。
これ、めちゃくちゃ大事なポイントだぞ。

中川五郎さん...すごく気になる人なんだ。

あ〜!
尻滅裂でスマヌ。


2017年9月14日 21:02 okamoto sadayoshi コメント(7)

投稿者:雨玉 :

サダさん、こんばんは。
お水をのみながら、ほげっと読んでいて、〆の一節であやうくむせそうになりました。
いやいやこれは書き直されちゃうかもですが、あのー、まあそのー、通常、文庫本の"解説"といえば巻末だから!とかそういう連想なのかどうかよくわかりませんが。 (・ω・)

ところで、『草枕』ですが、新潮と電子版でしか読んでいないので、受け取り方違いとは、段落の切り方とか、フォントとか紙質・色合いとか...あー、感覚??の世界なのですね!
私がなんとなくひっかかるのは、このひと、描く描くっていう割に、結局、なんっにも描いてないんじゃないのかな〜?なところです。むしろ、詩句みたいなの書き付けはするし、自分がどれそれに心が動くかとか"自分が描きたいものとは?!"とか、がっちり言葉で表現できてるし、もう絵にする必要なんかないじゃん!!とつい思ってしまいます。作者が"書けちゃう"からそうなるのが当たり前かなー。いいなあ。言語世界構築力。

投稿者:nico :

いえいえ。
今日2回目の書き込みとても嬉しいです。

でも今回はお話聞くだけにしますね
最近すごく書き過ぎな気がしているので

ありがとうサダさん。

投稿者:たえ :

Swing-oさんのFJ'sを観てきました。
なんとも心地好い素敵なピアノに、今も酔いしれ持続中。
ダンボール奏者(笑)も歌も素敵でしたよ♪

ライナーノーツは大事よね?
訳詞も(って前から言ってるし)。
解説も。
解説から読んだりする事もあるんだけど。
それって邪道?
私の『ノラや』は中公文庫のだ!

『草枕』は私には難解で、どこまで理解できてるのやらです。
いろんなバージョンって、サダさんってば全く私の父の様だわ!
きっと私はいつまでたっても追いつけないんだろうな。
レコードに例えるサダさんの感性にも。
追いつく気等ないけど…。

中川五郎さんってミュージシャンの?

支離滅裂の支離が尻に~~。
真っ二つに滅裂だわね~。


投稿者:nico :

イッコだけ。サダさんお尻がタイヘンだ!


投稿者:そらしれどん♪ :

え〜、お尻がいびつになっちゃったの〜?
大変じゃない。
それはエクササイズしないとね。

中川五郎さんの解説、訳詞の名作といえば、ブルース・コバーンの『雪の世界』ですよ!
反対かも。
ブルース・コバーンは、中川五郎さんにやっていただかないと。
決っして個人的な意見ではないと思います。
ライナーノーツや訳だけでなく、雑誌なんかの記事も読みましたよ〜。
あの方が書かなかったら、ブルース・コバーンの魅力は、今の半分くらいしかわからなかったし、長く聴き続けていなかったと思う。
資料や解説、感想が非常に少ないアーティストなので特に貴重でしたし、他はいらないかなあと感じる程濃く良い内容でした。
中川さんご本人は…昔のままなのかしら?

福武…現ベネッセコーポレーションで、昔から核は変わっていないとは思うけれど、文芸をやめたのは、ほんとにダメだったよ〜、ですよ〜。
未だに残念に思います。

投稿者:かじゅ :

定義さんこんにちは。
朝から落ち着かない感じです。
ゆっくり本を手にできる幸せを感じていたい。
草枕は新潮で、この間手にした内田百さんの何冊かは旺文社と中公文庫。
解説まで読んでほっと読み終えたなあって瞬間が良い。
解説やライナーは、愛情を感じる。
お尻の形変わっちゃうくらい読書やら音楽をゆっくり楽しんでおるのかと。
または、話のケツがまとまらんっていう当て字かと。
うふふ。

投稿者:小雨 :

サダさん。

『草枕』の魅力を読んで思い出した話。
大瀧詠一さんが「ゴーゴー・ナイアガラ」というアルバムを出したとき、歌詞カードをつけないで、購入した人に聴きとって応募するように呼びかけたんです。
意味を抜きにして言葉が音としてその人に入っているかどうかを実験したくて。

歌詞の中の「光陰矢の如し」と歌ってるところで、殆どの人は聴き取れているのに、1人「わからない。もしかしてコーヒー野郎節ではないか?」と書いてきた人がいる、と。
「ラジオを聞いてふと思う」は、「ラジオを聞いて布団を上げる」と書いてきたのが10人以上いた。しかも全員独身の男だ!と。

大瀧さんは、これは日本語だから通じるだろうという常識に、絶望と最高におかしいの両極端だと話していて、これもまた非人情ではないかと思い出したのです。
そしてもうひとつ未知なるものに遭遇した時、人は自分の内側にある一番近い感覚を取り出すということも。

"まるでレコードを聴いているみたいなんだ"
それだけで『草枕』の魅力が十分伝わってきます。

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